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2001/11/30
最終更新日:2002/01/09

 ここでは、私がやろうとしている、やってきた慣らしについてレポートします。

 

 最近、よく『慣らしは必要ないよ。今のクルマは精度がいいから』と言って、慣らしをしない人をよく見かけます。でも、本当に慣らしって必要ないんでしょうか?
 バランス取りや芯だしっていうのがありますよね。いわゆるファインチューンと言われることがあるものですが、これは、同じパーツの重さが個々に異なったり、回転軸がずれていたりするので、エンジンをばらして組み直すことを言います。ピストンやコンロッド、バルブなどはそれぞれ重量を同じに合わせます。精度良く出来ているはずなのに、なぜそんなことをする必要があるのでしょうか? 答えは簡単です。いくら精度が良くなっているといわれていても、所詮、許容範囲誤差内での話ですから。量産される車両は、この誤差の範囲内で組まれていくので、必ずしも全てが同じになるわけではないのです。
 この車両は『あたり』だとか、『はずれ』だとか言いますよね。これはやはり個々のパーツの誤差からそのようなことが現れてしまうのです。

 エンジンであれば、必ず金属同士が擦れあっています。測定できない範囲での表面のざらつきなどもあるはずです。ざらついた表面とざらついた表面が擦れ合うので、いきなり全開なんてしちゃうとそういった部分から傷みがひどくなってしまいます。誤差もあるので、他よりも強く擦れ合う部分もあるでしょう。そういった部分を金属同士の擦れあいで滑らかにしてあげる必要があります。滑らかに滑るようにしてやれば、フィーリングも変わってきますし、第一エンジンが長持ちします。フリクションロスも減少してパワーが上がる場合もあるでしょう。

 タイヤも、交換した直後は、製造工程でついてしまった表面の油脂などで大変滑りやすいですよね。表面を保護する役目もしてますし。一皮むけるまでは無理をするなと言われるはずです。滑るので気をつけろと言われるはずです。事実、私はオートバイでタイヤ交換直後、30m先の交差点で転んでしまったことがあります。タイヤの表面を一皮剥くと言うことは、タイヤの慣らしをすると言うことなのです。

 ブレーキも、パッドやローターを換えた直後というのは効きが悪いですよね。やはり一皮むけて、初めて本来性能が出るのです。オーディオや電気機器にはエージングという言葉があります。これもいわゆる慣らしなのです。

 新車で初めてのエンジンオイル交換、1,000km走行後のエンジンオイル、ミッションオイル、デフオイル等交換時には、オイルに金属片が交じっています。通常はとても小さく、オイル表面に浮くほどですが、時にはやや大きめの金属片が交じっていることもあるそうです。目に見えない表面のざらつき、無理に当たっていた部分の余分な金属の摩耗片、ギア同士の擦れあいによるバリなどが落ちてきているのです。場所によっては、最初から磁石付きのドレンボルトになっている所もありますよね。出てきた金属片を集めるために、磁石がついているのです。カーショップなどでも磁石付きドレンボルトが売られています。それだけ、金属の擦れあいによって金属カスが出てくるのです。
 これだけの金属片が出てくるのですから、計測上、いくら精度が良くなっていたとしても、新車時には無理な擦れあいになっているということが分かるはずです。
 また、これだけの金属片がオイルに混ざったまま、エンジンを全開にするとエンジンオイルと一緒に巡回してしまい、せっかく滑らかになった金属表面に傷をつけてしまったりします。

 ですから、慣らしは必要です。もちろん、最近のクルマは良くできていますので、慣らしをしなかったからと言って、すぐにエンジンが壊れてしまう物ではありませんが、慣らしをしたものと比べると格段にフィーリングが違ってきます。ギアの入りも違ってきます。長く、大事に、そしてよりパワーを求めるのであれば、必ず慣らしはしましょう。

 ちなみに、パーツを交換したら、かならず慣らしをしましょう。スプリング、ショックアブソーバーは当然のこと、マフラーにも慣らしが必要です。

つづく。。。

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