クラッチカバーその2
11Fカバー流用の致命的な違い
原因究明編(その1)

2002/07/02
最終更新日:2004/11/21

★2002/06/16、06/22

 一向に良くならない私のクラッチ。2年前に「レバー比が違うから11Fのクラッチカバーにすると軽くなる」という情報を鵜呑みにし、交換してみたのですがその当時変わった気がしませんでした。気持ち多少は軽くなったような気もしたようだったのですが、意味ねーぢゃん、というのがその時の印象。
 今年に入って、クラッチの重さが特に気になるようになってしまい、クラッチワイヤーの取り回しを変更してみたり、新品に交換してみたり、スプリングをやや柔らかいが7Fよりは強い9Fのものに交換してみたり、はたまた、クラッチレバーホルダー回りを別車種のもの新品を流用してみたりと、色々と考えられることをやってきました。
 もちろん、殆ど改善されませんでした。(爆) いえ、9Fクラッチスプリングに交換したときは、ちゃんと柔らかくなったのですが、なんというか、感触が良くなくて、握り込むと「ゴリゴリ」とした嫌な感じがして、ちっとも気持ちよくなく、そしてやっぱり重いのです。
 ちなみに、そこまでの投資額は、

 ・9Fクラッチスプリング  1,300円くらい
 ・11Fクラッチワイヤ   2,000円くらい
 ・CBR900RRレバーホルダ回り 4,500円くらい
 ・デイトナミラーホルダ   1,500円くらい

 と、10,000円弱くらいです。正確な金額は失念してしまいました。m(_ _)m
 何ヶ月かに渡って徐々に買っていったので、こんなに出費しているとは思いませんでした。(;^_^A アセアセ

 そして、6月8日の鳴沢開催。クラッチの重さが解決しないまま参加したのですが、そこで、
 『これ、ワイヤーの引っ張りすぎだよ』
 『もう調整できないじゃん』
 『これは、クラッチ内部に問題あるぞ』
 『元に戻せッ!』『捨てろっ!』

 などと、罵声を・・・いや、アドバイスを頂き、近くに停まっていたまことさんの11Fと見比べてみました。そうしたら、なんと、クラッチカバーのシャフトのレバーが私のはすごく立っていました。当然、ワイヤーの調整するネジの部分がもう調整が殆ど出来ないほどになっていました。

7fplatelifterlever01.jpg (31753 バイト) wire01.jpg (38143 バイト)

 これはやっぱりまずいと思い、鳴沢の後日、色々調査&調整してみました。
 まず最初にやったのは、クラッチレバーを握り込んだときのへんな「ゴリゴリ」とした感触の払拭です。ワイヤーの引っ張り説から試してみることにしました。クラッチカバー側のナットを緩め、クラッチレバー側での遊びを2〜3cmに増やしてみると、んっ!? ゴリゴリした感触がダイブよくなったかな? という感じでした。さらにゴリゴリした感触がなくなるまで緩めてみると、もうクラッチが切れなくなりました。(爆) とりあえず、ゴリゴリとした感触が気にならず、しかもクラッチが切れるところで調整して試乗しましたが、全然ダメです。4本指でしっかりとハンドルに当たるまでクラッチレバーを握り込まないとクラッチが切れません。しかも、それでもまだ完全に切れているような感じではありませんでした。もう少しワイヤーを引っ張ってみると、クラッチは切れるようになったものの、ゴリゴリとした感触が戻ってきました。むぅ・・・

 次に、クラッチカバーを外して中身の確認をしました。11Fのサービスマニュアルが無いので、「こう組むんだろう」という組み方をしていたので、ちょっと心配な部分ではありました。(^_^;) が、特に問題なさそうです。11Fのクラッチカバーは、ワイヤーが引っ張られるとシャフトが回り、シャフトの切り欠きの先端部分が回ってそこにはめられているリフターロッドを押し出す構造になっています。リフターロッドも先端部分が半分にカットされていて、回り止めの役割をしています。回り止めというのは、シャフトの先端部分に取り付けられたリターンスプリングによってシャフトが戻ってくるのですが、それが戻りすぎないように引っかかる構造になっています。

lifter03.jpg (38152 バイト) shaft01.jpg (29241 バイト)
shaft02.jpg (43574 バイト) shaft03.jpg (43550 バイト) shaft04.jpg (44824 バイト)
lifter01.jpg (52617 バイト) lifter02.jpg (37062 バイト)

 上の画像で分かりますか? シャフトは上段右の画像のように切り欠かれていて、ここに下段2枚の画像のようにリフターロッドが取り付けられます。シャフトの切り欠きの部分は中断の画像のように、シャフトの回転に伴って回転し、切り欠きの先端部分がリフターロッドを押すのです。

 さて、これをカバーを外してじーっと見ては、シャフトを回転させてみたり、ロッドを差し込んでシャフトを回転させ、ロッドの動きを見たりしてました。そして、シャフトのワイヤーの引っかかるレバーの動きも確認しました。それで、元々このレバーが立ちすぎているということは、既にシャフトが回転していてリフターロッドが押し出された状態になっているんだということに、はっ、そうか! と分かりました。そして、あのゴリゴリとした感触は、シャフトが回りすぎていて切り欠きの先端部分を通り過ぎたところがリフターロッドに当たっていて出ていた違和感だったということも分かりました。そう、もうそこまで回ってもリフターロッドは殆ど押し出されません。触っていると、ほんの少しは押し出されるのですが、切り欠き部分がリフターロッドを押し出す量に比べると、全く押し出していない状態といっても良いくらいです。そんな微妙な状態でクラッチを切っていたからゴリゴリとした感触がクラッチレバーから伝わり、しかもなおかつテコの原理の働く部分を全く有効に使うことが出来ていなかったために、重かったようなのです。さらに、シャフトがたくさん回るということは、当然リターンスプリングも多く巻かれるわけで、その分反発力が強くなり、リターンスプリングの重さも加味されてしまっていたようです。

 つまり、遊びが多い、ということなのです。このリフターロッドは、クラッチ側のリフターガイドにあたり、リフターガイド、ひいてはリフタープレートごとクラッチセンターを押すような構造になっているのですが、リフターロッドとリフターガイドの間が異常に空いているのではないか? との結論に至りました。

11f_crutch13.jpg (74734 バイト)
真ん中の小さな穴が開いているパーツがリフターガイドです。
その回りの6本のボルトでとめられているパーツがリフタープ
レートで、リフターガイドが押されるとこのリフタープレート
ごと奥に押し込まれます。

 11Fのクラッチカバーを元に戻し、シャフトのレバーがどのくらい動くのか確認してみました。そうしたら、リフターロッドが押し出されてリフターガイドに当たるまで、かなり動いてレバーが立ちます。最初、こんなもんなんだろうなと別に何にも考えていなかったのですが、これってやっぱり動きすぎですよね? (^_^;)

lifterlever01.jpg (30756 バイト) 7fplatelifterlever01.jpg (31753 バイト)
左側が何もしていないときのレバーの位置で、
右側がレバーを指でおしてリフターロッドがリ
フターガイドに当たったときの位置です。かな
りレバーが立ちます。つまり遊びが多いです。

 さて、ワイヤーを引っ張らなければならない原因は、この遊びの多さだということが分かりました。では、なぜこんなに遊びが多いのか? 私の手元にはCB1100Rのパーツリストしか有りませんが、このうち、CB1100FのカバーはCB1100RDと同じものなので参考になりそうです。見比べてみると、いくつかRB/RCとRDとではパーツナンバーの違うパーツが存在していました。

 ・リフタープレート
 ・リフターガイド
 ・スプラインワッシャ
 ・プレッシャープレート
 ・クラッチスプリング

 むぅ・・・。
 ま、それはそれとして。(笑)
 リフターロッドとリフターガイドの遊び(隙間)が多いのなら、埋めてやればいいぢゃん。な、なんて安易な発想。(^_^;)でも、その発想を実現してみようと考えました。実は、7Fのリフターガイドと11F/RDのリフターガイドは形状が異なっています。7Fのは頭が飛び出しています。11Fのと比べてみるとかなり。クラッチカバーを取り付けた状態では、その隙間の広さが分からないので、とりあえずやってみようと思い、7Fのリフターガイドに交換してみました。

lifterguide01.jpg (46744 バイト) lifterguide02.jpg (42733 バイト) lifterguide03.jpg (37996 バイト) lifterguide04.jpg (46848 バイト)
リフターガイドの頭の形状以外は同じようです。

 さて、これでうまくいくかなと、カバーを取り付けますが、カバーが締まりません。

(((((≪*****ぢゅどーん!!!*****≫)))))

 はい、やっぱり頭が飛び出しすぎていたようです。隙間を埋めるには大きすぎました。

 あぁぁん♪ おっきー。(謎)

 となると、あとは11Fのリフタープレートとスプラインワッシャ、およびプレッシャープレートが原因かな? 昨年のバイカーズステーション誌掲載のパーツリストで昨年価格を調べてみると、リフタープレートは3,000円強で現実的、プレッシャープレートは10,000円弱で高すぎ。(T_T) スプラインワッシャーは、クラッチアウターを外さないと交換できないので、面倒くさい。(爆) ということで、リフタープレートを発注してみることにしました。

 22361-MG1-670  PLATE, CLUTCH LIFTER

 『販売中止です』

(((((≪*****ちゅど、ぢゅどーん!!!*****≫)))))

 ええーっ!? それは困るー。と言ったところでどうしようもありません。とりあえず、『代替品ないか探してください』と言って、あとは中古パーツをあさることに・・・。そして、クラッチの違和感&重さ解消は一時中断することにしました。

 パーツが見つかるまでは、とりあえず、7Fのカバーに戻そうかなぁ? とも考えました。今は9Fのスプリングが入っているので、そんなに重くはないでしょうからね。ただ、7Fのクラッチカバーだと、カバーをとめているボルトの隙間が狭くて脱着が困難な場所があるのであんまり使いたくなかったのですが、キャップボルトにすればそれは改善されるので、キャップボルトを購入して、次週末の7Fカバーへの交換に備えましたとさ。(´ヘ`;)ハァ

 つづく。。。